小さな神のいるところ
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小さな神のいるところの商品説明
止まらぬ気候変動、消えゆく懐かしい景色。
日常を超えた領域を流れる〈もうひとつの時間〉に自然の一部である私たちの核心を追うエッセイ。
『サンデー毎日』連載「新 炉辺の風おと」の書籍化第3集。『炉辺の風おと』『歌わないキビタキ』に続く最新エッセイ。
「その地域だけによく見られる植物、というのは土着の神様たちのようなものではないか。
幼少期に南九州で見た巨大なシダ群、現在東京で住む地域に圧倒的に多いヤブミョウガ、八ケ岳ならマルバダケブキ。
そういうものが木陰で群生をつくり、木漏れ日が差しているのを見ると、荘厳な気持ちになる。
「日本の底力」と呼ばれるものは、消えていこうとしている小さな神様たちそのものも、そうなのではないだろうか。
神様たちの居場所を、引っ越し先を、つくらなければならない。では、どこに?」
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目次
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第一章 眠っている種
時間をかけて、取り戻す
何を見ているのか
人には見えない場所で
第二章 逡巡
繰り返すのか
藪のなか
冬の群れ
第三章 細胞の記憶
わかりたい気持ち
忖度と思いやり
新しい気づき
第四章 秘密の通路
知床岬携帯電話基地局
もっと豊かに
生きる力の痕跡
冬に向かう
第五章 もうひとつの時間
アジアの天気図
スープのこと
行きずりの縁
小さな神のいるところ
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梨木香歩
出版社 : 毎日新聞出版 (2025/9/25)
ハードカバー : 268ページ
ISBN-10 : 4620328464
ISBN-13 : 978-4620328461