【新品】愛と差別と友情とLGBTQ＋　言葉で闘うアメリカの記録と内在する私たちの正体の商品説明

世界を知り、無知を知り、人間を知る。
偏見を助長してきた言葉や文脈を更新し、日本で流通してきた「LGBTQ+」情報の空洞を埋める希望の書。

彼らは世界で何が起きているのかをほとんど知らない。日本で流通している日本語だけの情報で満ち足りて、そこから出ることも、その外に世界が存在することも考えていない。日本の世間は日本語によって護られているつもりで、その実、その日本語によって世界から見事に疎外されているのだ……。
──第4章「クローゼットな言語」より


著者は、ロングセラー「LGBTヒストリーブック 絶対に諦めなかった人々の100年の闘い」（サウザンブックス社／3刷）の翻訳者であり、元・東京新聞ニューヨーク支局長のジャーナリスト・オープンリーゲイの北丸雄二。25年に及ぶニューヨーク生活を通して考えてきた、日本の「多様性」情報の欠落を埋めるべく、「LGBTQ＋」を軸足に社会運動や歴史、言語、芸術、映画など多岐にわたって網羅し書き連ねた、初の単著にして大作。


〈推薦文〉
頭が沸騰した。アメリカの「LGBTQ+」百年の歴史の豊饒を受け止めた著者の目に、すべての私たちの未来が映っている。
──池田香代子(翻訳家)

どのような過去が、現在を作り上げてきたのかーー。蓄積と切り離された、安易な現状肯定は、手痛い揺り戻しを招きかねない。日本とアメリカを行き来し、各コミュニティの内と外を見てきたジャーナリスト。彼だから描ける、歴史と、その先。
──荻上チキ(評論家)

この本にあふれる愛は、日米を問わぬ遍きマイノリティへの讃歌でもある。小さき者たちがこの半世紀、歯を食いしばってクリエイトしてきた歴史や文化を再発見した。
──津山恵子(ニューヨーク在住ジャーナリスト)

以前、島根県隠岐之島に歌いに行った時に頂いた小学生からの手紙に、「うまれてはじめてオカマさんをみました」と書かれていた。その時感じた素直さと違和感。その間を埋めるものがこの本にはある。
──中村 中(歌手・役者)

本書は厳密な意味で、「ゲイ」の歴史学であり、社会言語学であり、政治学であり、社会学であり、哲学だ。一つの視座から捉え切れない全体性を描き出している。最後に著者は当事者として一つの公式に到る。恋愛=ヘッセ的友愛+贈与としての性行為。友愛の力を欠けば、恋愛を持続することも差別せずにいることも不可能だ──僕は全面的に賛同したい。
──宮台真司(社会学者)

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北丸 雄二
出版社 ‏ : ‎ 人々舎 (2021/8/20)
単行本 ‏ : ‎ 448ページ
ISBN-10 ‏ : ‎ 4910553002
ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4910553009

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