【新品】トーベ・ヤンソン 人生、芸術、言葉

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【新品】トーベ・ヤンソン 人生、芸術、言葉の商品説明

画家として、作家として、人生のすべてを芸術に注いだ芸術家トーベ・ヤンソンの生涯を鮮やかに描く

図版・写真資料を多数収録した決定版評伝


「私たちのトーベは、きっと偉大な芸術家になると思うんだ。とてつもなく偉大な!」
フィンランドで内戦が勃発していた頃、若き兵士ヴィクトル・ヤンソンは、前線から愛する妻シグネに宛てた手紙にこう記した。

父ヴィクトルの言葉どおり、トーベ・ヤンソンはやがて画家、イラストレーター、漫画家、小説家、そして「ムーミン」を生み出した偉大な芸術家として世界中にその名を知られることになっていく。

10代でイラストレーター、画家としてアーティストのキャリアをスタートさせたトーベは、戦禍の中で青春時代を過ごしている。最初はスノークという名だったムーミンは、そんな状況下で理不尽に対する怒りや自由への希望、表現への夢など、さまざまな想いの中から生まれてきた生きものだった。

「ムーミン」が世界的な人気を獲得したのち、トーベは「ムーミン」とその他の芸術活動のバランスに悩まされるようになる。
義務や責任、人々の期待と自身の想いとのあいだの駆け引きは、次第に苦痛を伴うようになり、その割り切れない気持ちは、生涯トーベを悩ますことになった。

「仕事と愛」はトーベの人生を表す最も重要な言葉だった。
トーベは人生の始まりから終わりまで働き続けた。
そして、最初に描いた絵から最後の本まで、トーベは生涯にわたって新しい芸術表現を追求したのだ。

トーベ・ヤンソン本人から私的な記録を自由に閲覧することを許された唯一の研究者である著者が、その膨大な資料(家族や友人への手紙をはじめ、覚書、草稿、物語、プレゼンテーション用の資料、分類表、キャラクター設定、スケッチ、ドローイング、さまざまなプロジェクトの計画、写真、日記、切り抜き、記事、パンフレット、カタログなど)を丹念に読み解き、トーベ・ヤンソンの豊かでダイナミックな人生を色鮮やかに描く。

家族や自然を愛し、自由を求め続けた芸術家トーベ・ヤンソンの生き様に迫った評伝の決定版。


〜目次(仮)〜
第1章 私は働く
第2章 家族
第3章 芸術家の卵
第4章 旅する画家
第5章 男たちの戦い
第6章 ムーミンの物語と代表的な絵画
第7章 黙示録の時代
第8章 ムーミンへの情熱
第9章 トロールと人間と
第10章 果敢な1950年代
第11章 トロール、凍てつく世界に踏み出す
第12章 表現への渇望
第13章 島と恋に落ちた女
第14章 石と物語
第15章 谷を夢見て
第16章 トーベとの旅
第17章 言葉の時代
あとがき


*本書は講談社から2014年に刊行された『トーベ・ヤンソン 仕事、愛、ムーミン』(絶版)の復刊です。
復刊にあたり翻訳を見直し、一部改訳しています。


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ボエル・ヴェスティン=著|畑中麻紀・森下圭子=訳
フィルムアート社
発売日:2021年10月26日
四六判・上製|640頁予定
ISBN 978-4-8459-2104-1
予価:3,800円+税

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