【新品】デジタルおしゃぶりを外せない子どもたち
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【新品】デジタルおしゃぶりを外せない子どもたちの商品説明
*一般発売に先駆け、先行発売いたします。
デンマークで心理士として働く著者は、近年、デジタル世界とどう付き合えばいいか悩む親子の声を頻繁に耳にするようになってきた。せっかくの家族団欒の時間に、ゲーム機や携帯電話の画面をのぞき込んでばかりいる子、SNSに投稿した写真や動画の反応が気になっていつも上の空で、家族とろくに口をきかない子、ゲーム依存に陥り、部屋に閉じこもって不登校になる子……。
「電源を切ってしまえばよいじゃないか」と世間の人々は言うのかもしれないが、ことはそう単純ではない。子どもたちの多くが、学校の授業や家での宿題にタブレットの使用が必須になってきている今のデンマークでは、デジタル機器の使用を禁じるのはかつてほど、容易でなくなってきているのだ。
子どもたちがデジタル世界に興味を持つきっかけとなっているのは実は親だと著者は指摘する。親が1日に何度も画面をのぞき込む様子を目にしながら育った子どもたちが、「あれはとても面白いものなんだな。もしかしたら自分たちより大事なんじゃないか」と思うのも無理はない。
さらに著者は、子どもを1人、デジタル機器で遊ばせたままにして、わが子がデジタル世界上の何に興味を持っているのか、知ろうとしない親が増えてきている、と警鐘を鳴らす。
子どもたちのデジタル・ライフに親が興味を持ち、ともにわくわくしながら会話し、楽しみ、子どもの心に寄り添うにはどうしたらいいのか、ICT教育先進国デンマークの心理士が示す。
プロフィール
●ウッラ・デュアルーヴ (ウッラ・デュアルーヴ) (著)
1966年、グリーンランドで生まれ、小学2年生の時にデンマークに移り住む。
1999年に大学の心理学部を卒業後、スクール・カウンセラーに。2006年、カウンセリング会社を共同設立。講演、カウンセリングなどを行っている。
2013年、デンマーク国営放送のドキュメンタリ番組『制御のきかない若者たち』に、2016年、『遅すぎることはない』に出演、監修。
2019年に出演、監修した番組『デジタル・メディアが家族を支配する時』に対し、教会&メディア功労賞を授与される。
2014年、『子どもたちのパイロットになろう』で作家デビュー。2015年、『プロのハグ――専門家の皆さんへ』『巣立ち――大人になる手助けをする』(いずれも未邦訳)、2018年、本作『デジタルおしゃぶりを外せない子どもたち』を発表。
●ナシエ (イラスト)
イラスト・コミックエッセイ・絵本・キャラクターを制作。子ども、女性、ファミリーを中心に明るく優しいイラストを得意とし、雑誌、書籍、教材、Web、広告、絵本、壁画等で活躍。
北欧好きが高じて旅行や文化をテーマにした本を4冊出版。最新の著書は「子どもと旅する北欧フィンランド-エストニアにもショートトリップ-」(主婦の友社)。北欧関連のイベントでトークやワークショップ、自身のイラスト展を行うなど、北欧の魅力を広めるため活動中。
●枇谷玲子 (ヒダニ レイコ) (翻訳)
翻訳家。1980年、富山県生まれ。デンマーク教育大学児童文学センターに留学(学位未取得)。大阪外国語大学(現大阪大学)卒業。翻訳会社でオンサイトのチェッカーの経験を経て、翻訳専業に。
『キュッパのはくぶつかん』(福音館書店)、『カンヴァスの向こう側』(評論社)、『北欧に学ぶ小さなフェミニストの本』(岩崎書店)、日本翻訳大賞ノミネート作、『きのこのなぐさめ』(共訳、みすず書房)『MUNCH ムンク』(誠文堂新光社)、ベストセラーになった『鈍感な世界に生きる敏感な人たち』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)など70冊以上の訳書を手がける。
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ウッラ・デュアルーヴ 著、枇谷玲子 訳、ナシエ イラスト
出版社 : 子ども時代 (2022/6/14)
単行本 : 300ページ
ISBN-10 : 4991229308
ISBN-13 : 978-4991229305